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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2016年08月22日

余裕が無けれ


天気予報では今日もあまり天気は良くないとなっていましたが起きてみたら晴天。

青森辰姫調査ツーリングの準備として、旅の共をする愛機VTRのオイル交換とチェーンの注油を済ませました。チェーンは殆どベストな弛みだったので注油のみで手間が省けてよかったです。

出発前に一度洗車をしたいと思っているのですが、汚れも殆ど無いので、洗車の余裕が無ければこのままの状態で出発します。

宿泊予定(候補)地の詳細地図、東北のツーリングマップル(ナビは機械の言いなりで走るようで嫌いなので、いまだに私は地図派です)も準備は済ませました。訪問予定地と宿泊場所以外は東北自動車道一本道なので、休憩地点や給油のタイミングを大まかに絞っておくのみです。

こんな時、昔ツーリングクラブの部隊長だったので、その経験が活きてきますね。
いざ決行してみると何かと出来事があり(道に迷ったりとか)予定通りにいかないのがツーリング・バイクの旅というものです。
その辺ももちろん想定の範囲内です。

明日は私の住まいはどうやら台風直撃との予報が・・・。
明日は家に籠城し、青森辰姫調査ツーリングの計画を練って練って練りまくって過ごします。  


Posted by molieni at 16:11Comments(0)loeruo

2016年05月16日

墓をみつけた


地域性もあるのだろうが、近ごろの若いお母さん、小さな子供はただ大声で叱りつけるのが躾だと思っていらっしゃるようだが、周りに他人が居ようと居まいとヒステリックに「金切り声」で叱っている康泰領隊。子供はただ叱れば良いというものではない。周りへの気配りも出来ないようでは、躾をしているとは言い難い。母親自身の感情を剥き出しているだけではないのか。

この金切り声、ちょっと古い表現なのだが、同じく古い英語の表現に「pipes are calling」というのがある。そう、アイルランド民謡の「ロンドンデリーの歌」の替え歌「Danny Boy」である。

山の家を離れて、戦地に向かう我が息子を護理員、母親が呼びかける歌である。この動画をYouTubeで視たのだが、この「pipes are calling」を、バグパイプで呼びかけるように訳していたが、それは違う。金属のパイプを叩くような「甲高い母親の叫び声」という、ちょっと古い英語の表現なのだ。

この青年が、戦争で亡くなったのか、生きて帰って来たのかは、この歌では分からないが、息子の帰りを幾くとせも待ち続けた母親は、息子が帰ってきた頃には自分は死んでいるだろうと、墓をみつけた息子が膝まづいて祈ってくれる姿を想像する靜脈曲張手術

YouTubeでこの歌を聞くにはここをクリック


よく気が付く、気配りのできるお母さんに出会うと、子供がのびのびと育っているように思えてならない。旦那さんも、こういう女性と結婚して、生涯幸せだろうと思ってしまう。

若い頃は、とにかく性格の良い人よりも美人を妻に選ぼうとするが、美人も歳を取ればただの婆さんだ。性格の悪さだけが歳をとらずに残ってしまうと、みじめ~…かも。  


Posted by molieni at 15:31Comments(0)certain

2015年12月07日

そもそも自分にと


このブログでもたびたび『あんまりインターネットやらなくなった』という記事をあげています。
あくまでも『あんまりやらなくなった』というだけで、『きっぱりやめた』というわけではないところがポイントです(笑)

久々に『あーそうだった!』と思うことがありまして。それはですね『iモードメール』なんです。

今楽しんで『どれだけミニマリストになれるか生活』をやっているんですが、
重複する機能のものは持たない、とか、そもそも自分にとって必要のないものはいらない、とか取捨択一しまくっているのですね。

で、インターネットを家でやるとして、何の、どの部分に恩恵があるか?と考慮した結果『まだ自宅でやる必要性なし』と相成りました。
スマホ持つ予定はまだありません。なぜなら私は既にタブレット、PCを所有しておりネット閲覧ではこれらで間に合うわけです鑽石能量水 消委會。(今ネットは自宅でできないけど)
通話に関してはフィーチャーホン、いわゆる『ガラケー』で事足ります。

それで携帯電話に関しても、もともとあんまりメールする人間でもないので『キャリアメール(ドコモなのでiモードメールですね)の必要性ないのでは?』と思うようになりました。そう、ショートメールでその役目を果たせるではないか!!
PCメールはYahooとGoogleがあるではないか!いままでどおり、職場でPCメール閲覧できるし、送信もできるし!

がぜん嬉しくなった私、早速『iモード』機能をはずそうと目論みました。
が、しかし??

そもそもiモードメールの特徴ってなんだっけ???

あーーー、『画像添付できること』かぁーー…。これが一番の売りだったなぁ当時。

ショートメールって文字しか送れないですよね。
画像メール送りたければ、先述のPCのフリーメールアドレスでもいいけど、それだと、スマホもデジカメも所有していない、タブレットはkindleの為カメラが役に立たない(スカイプ用なので、背面カメラじゃないんです。私が持っているkindleって。今の最新機種は違うかも)なので、一旦ガラケーで写真を撮影し、PCに画像を取り込み、それを添付してメール送信する…とう方法をとらねばならないのか…。

ううううう…。メンドクサイなぁ。

ここはいっそ割り切って格安スマホに乗り換えるか?
でも、初期費用やら諸々考えるとメンドウだしなぁ。

今のガラケーの通信費¥2000程度ですよ(安っっ)
格安スマホにしてもSIMフリールーターにしても、機種費用がどうしてものっかってくるので、
月々に費やす通信費用は今よりも高くなります。まぁ、これはしょうがないのですが。
節約の為に、ガラケーのある一部の機能を外そうとして、
結局高くつくのでは、意味がありません。

それじゃ、画像をメールで送ること自体、諦めればいいんじゃないの?
昔はそんなモンなくったって生きてられたし、
そもそも今だって死ぬわけではない。

昔ってどうしてたっけ?友達になにか、画像、というか写真のベストショットを送りたいときって?

そうか、キレイな写真を誰かに見せたいなぁって思ったら、
写真を送っていたなぁ(遠い目)悠長というかある意味風流な時代…。

……ガラケーってずいぶん革新的だったんだなぁ。
やはり画像メールできた方が何かと便利かなぁ。もう昔には戻れないのかなぁ。

あくまでも私の日常で起きたしょうもない出来事なんですが、一旦、利便性を享受するとなかなかそれは(例え贅沢、とかあまり重要でないと思っていても)辞められないものなんですね。鑽石能量水 問題


  


Posted by molieni at 12:48Comments(0)certain

2015年10月16日

私達の街は乾い


年長の同僚に誘われ、バドガールが居るというそのビアガーデンに行ったのは、茨城県の鬼怒川が決壊して民家に人々が取り残され、ヘリコプターからの救出劇が実況中継された、その日の夜だった。細く長く途切れることのない雨雲が関東地方に豪雨をもたらしたと天気予報では解説されていたが頭髮稀疏、私達の街は乾いていた。職場からターミナル駅を挟んで反対側のその店まで歩く途中で、駅構内の電光掲示板が中距離列車の遅延を反復して告知するのを何度も目撃した。
そんな夜のことだから、そのビアガーデンに入った時は、客は他に誰も居なかった。バドガールも一人しか居なかった。水着ではなく、ボディコンのミニスカだった。コースメニューとバドワイザーを頼むと、ビアジョッキの模型を大袈裟にひっくり返して騒いで見せるという、ありがちなドッキリを演じてくれた。
客が私達二人しか居ないために、そのバドガールは、店の用事をする以外はほとんど付きっ切りで私達のテーブルの傍に居た。ロングヘアーを金髪に染めた HKUE 認可性、ごく普通の体型の女の子だった。とは言っても、話をしていたのは、ほとんど彼女自身だった。彼女自身が、彼女自身に関する情報を、ひたすら喋り続けて時間が経過したように思う。実家が蕨市だという話、昔はガングロのコギャル(そんな世代か?)で、肌を真っ黒に焼いて熱心にクラブ通いをしていたという話。今までにつきあった彼氏は二人だという話。二番目の彼氏は、シンガポールに転勤になるというので別れたという話。そのどれもが、何だかどうでも良いような話であった。
その女の子は、顔もスタイルも悪くないように思うのだが、その甲高い声で連射されるマシンガントークに、しまいには何だか疲れてきた。時折、大人しそうなホールのバイトの男の子が控え目に会話に参加したように思うが、彼が何を発言したかは全く覚えていない蘆薈。まだ学生だという。
自分も、ほとんど何も話さなかったように思う。
この店は夏期限定で、毎年最終日には大勢の客が集まって、非常に盛り上がるのだという。その日には来ることができないと同僚が答えると、冬には鍋の店として営業するから、是非来て欲しいという。鍋といっても、何の鍋の店かと聞くと、まだ決まっていないという。
同僚はまた来ると約束していたが、本当に来るかどうかはわからない。取りあえず、電話番号は交換していたようだ。
結局最後まで、私達以外の客は来なかった。
来た路を引き返して駅に戻ると、湘南新宿ラインも上野東京ラインも、未だに遅れたままだった。全く酔っていなかった。街も乾いていた。大規模水害からの北関東の復旧を祈りつつ、帰りの列車の到着をホームで待った。  


Posted by molieni at 17:37Comments(0)certain

2015年08月12日

夫婦を続けて


不満を募らせて、ぐじゅぐじゅ言ったり、愚痴ったり、相手に、こそっと陰険な意地悪を仕返したり。
そんなこんなで、夫婦を続けている人が多いのでは原生營養

すぱっと別れてしまうのは、潔くて、かっこよくて、勇気があるのか?
少し前のわたしなら、そう思ったのかも知れない。

今は・・・
さほど思わない。
良いと思えない状況のなかでも、頑張って耐えつつ、まだ夢は捨てず、現実を抱えながら 、
とりあえず、未来に向って歩く。
今までの生活を捨てるのが勇気があると称されるのであれば、「捨てない」のだって、勇気がいるのだ。

断捨離ばかりをもてはやすことは、ない you beauty 美容中心

かくいう、わたし。
一昨昨日、キッチンの棚の中にあるモノモノを断捨離した。
棚の中は、スースーした。
サランラップやアルミホイルを入れるにも、ぎゅーぎゅーだったのに、余裕すいすいの棚を体感すると、
確かに、すっきりした。

これからの自分の人生、断捨離!!である。
モノ、人、行動・・・必要不可欠なものだけを残して、あとは、減少、カットしていけたら、と、こころに強く思った。

が、こちらが望まないに、神様が勝手に断捨離してしまうこともある。
壊れる、失くす、・・・これが、モノだけなら良いが、ヒト(生命体)や記憶だったら・・・?
思いや努力とは別のところに、人生の行方がある Pretty Renew 美容院

話を元に戻すが、
シングルに戻ることは、勇気がいるが、切り捨てると同様、維持することだってパワーがいる。
どうしようもない事情や、我慢の限界が来て、別れる決心をする人もいるだろう。
状況に応じて、わたしは、納得したり、応援したりする。
場合によっては、憧れたりするかも知れない。

ブログの大海の中で、上位を誇る、シングルに戻ったアラカン女性の超絶人気ブログがある。

(それとは違う、結婚不幸ネタで親近感を漂わせ、記事中から広告に飛んでいく、
超くだらない、時間の無駄ブログもある原生營養
前もそれで、まんまと失敗したのに、またまた、ひっかかってしまった。
学習能力のなさ、その時の気分の悪さ・・・自業自得の典型)

シングルに戻った、自分と同世代の人たちが、どのような暮らしをしているのか、
のぞいてみたい欲求に駆られたり、興味はある。
すっきりしている人もいるだろうけれど、自分の参考にはならない。

なぜなら、自分は世界で一人しかいないので、参考にするにも同じ人、同一人物はいない。
自分は唯一無二であるから。

その、だれにも譲れない、大切な大切な自分を、もっとも大切にする生き方を試行錯誤し、模索する。
そのシュミレーションの中では、シングルに戻る選択は、あまり魅力がない。
なので、シングルの人を見ても、さして羨ましいと思わないし、かといって、自分が、優越感を感じるわけでもない。
当然、卑下するわけでもない。

自分は自分であって、他の誰でもなく、自分の人生は自分のもの、誰のものでもない。
当然、孤独は付きまとう。
それは、家族があろうが、なかろうが、である。

家族にべったり寄りかかると、自分がなくなる。
が、肉親や家族は、理屈抜きで大切な存在である。

ちなみに、ペットは面倒なので飼わない。
食べさせたり、世話を焼くのが嫌い。
まして、ペットの治療や介護など、生きている人間で、精一杯。
機械でも壊れたり、メンテナンスが必要なのに、生き物など、とんでもない。
ペットに感情移入はしない。

情熱を傾けるには、進むと同時に退路も確保しなければ、
なにもかも投げ打って全てを賭けると、修正や調整がきかない。
わたし流、ニュートラルの原理。
その代わり、孤独と仲良し。

寂しがりなので、特に、膝を抱えて、部屋の隅で三角座りには、慣れっこである。  


Posted by molieni at 18:37Comments(0)suiwhui

2015年05月20日

頬張った私は、思わ



うわぁ、おいしいです!」


特上カルビを口いっぱいに頬張った私は、思わず顔を綻ばす。


「でしょ願景村 退費?ここの店のお肉って美味しいよね」

「はいっ!私こんな美味しい焼肉食べた事ありません!」

「好きなだけ食べて。今日は僕のおごりだから」


沖田さんは頬杖をつきながらにっこりと笑う。


「沖田さんは食べないんですか・・・?お腹ぺこぺこって言ってたのに」

「うん、なんだか嬉しそうに食べてる君を見てたら、それだけで胸が一杯になってきちゃってさ」

「あ・・・す、すみません、私ばっかり」


ハッと我に返れば沖田さんはお肉を焼くばかりで、それを私だけがパクパクと食べている。

うわ、なんかこれってすっごく恥ずかしい。
いくら美味しかったとはいえ、私ったら厚かましいことこの上ない。

そういえばここって、すごく高そうなお店だけど大丈夫なのかな・・・?
遠慮がちにちらりと見上げれば願景村 邪教、沖田さんは私の気持ちを察したように頷いてくれる。


「いいんだよ別に。その為に君を連れて来たんだから。さ、もっと食べなよ」

「は、はい・・・」


私ばっかり食べていいのかなぁなんて思いながらも、お酒を飲みながらの楽しい会話は私の気持ちを緩ませる。
最早土方さんに注意を受けた事なんてすっかり忘却の彼方で、私は沖田さんと二人きりのこの時間を存分に楽しんでしまっていた探索四十


「ねえ、まりあちゃんグラスが空だよ」

「あ、ほんとだ」

「お代わり頼もうね」


沖田さんは私の好きそうな口当たりのいいお酒を注文してくれる。
もう大分飲んでいる気がしたけど、今日はこの間みたいに一気に酔いが回らず心地良いふわふわ感がずっと続いていて、いくらでも飲み続けていられそうな感じがした。

美味しいお酒や食べ物と大好きな沖田さんがいるというこの状況が、堪らなく私の気持ちを高揚させ、ハッピーな気分にする、


・・・でも、それからさらに2杯のお代わりを頼まれた頃、私はいい加減全身が気だるくなったのを感じはじめた。

ああ、そろそろヤバいかも・・・。
もう終わりにしないと、後が大変そう。


「もう一杯どう?」

「いえ、もう結構です。歩けなくなりそう・・・」

「そう?まだまだ平気そうに見えるけど・・・。でも無理するのは止めておこうか。この間みたいに逃げられちゃったらがっかりしちゃうし」

「逃げるだなんてそんな・・・」


沖田さんがクスクスと笑いながら冗談を言うので、私は慌ててそれを否定する。


「もちろん分かってるよ。ただ、僕は少しでも長く君と一緒にいたいだけ」

「沖田さん・・・」


さらっと言われた言葉が怖い程にぐっと来る。
やっぱり沖田さんってすごいなぁ。私、どう頑張っても勝てる気がしない・・・。




それから暫く、存分にお肉を堪能した私たちはそろそろお店を出ようとしていた。
先に席を立った沖田さんが、私の脇に置かれていた伝票を取ろうとこちらに手を伸ばす。


「きゃっ・・・!」

「うわ、ごめん!!」


沖田さんの手が伝票の脇に置かれていたグラスにぶつかり、それがコトンとテーブルの上に倒れる。
その弾みで、中に残っていたカシスリキュールのカクテルがテーブルの端を伝って私のスカートにぽたぽたと染みを作った。


「どうしよう・・・ゴメンね、洋服汚しちゃった」

「いえ、平気です。家で洗えば大丈夫ですから」


そうは言ってみたものの、ベージュのスカートに広範囲に飛んだ赤い染みは結構目立った。

沖田さんはすぐに店員さんから新しいおしぼりを貰って私のスカートを拭ってくれたけど、そう簡単には落ちずに肩を落とす。


「本当に大丈夫ですよ・・・気にしないでくださいね」

「でも・・・」

「へーきです!どうせ安物ですから!」


私は、彼に気遣わせないようにと精一杯の笑顔を見せたけど、彼の表情は曇ったままだ。

別に沖田さんだってわざとやった訳じゃないし、そこまで気にしてくれなくてもいいのにな・・・。
そんなに悲痛な顔をされると、逆に私の方が恐縮してしまう。


「とにかくこのままじゃ何だし、店を出よっか」


でも、そう言った沖田さんはさっさと会計を済ませると私の背中に手を添え出口へと向かう。
ちょっと焦った様なその素振りに首を傾げていた私は、あれよあれよと言う間に外へと押し出された。




「・・・ね、僕の家に来ない?」

「は?」


外に出るなりそう言われて、私は驚きのあまり歩みを止めた。


「だって、そんな格好で君を連れまわす訳にはいかないでしょ?僕の家はすぐ近くだからさ」

「で、でも・・・」

「すぐに汚れを落とさないと染みが残っちゃいそうだし、着替えは貸してあげるから、ね?」


そんな事急に言われても、さすがにはいそうですかと簡単には言えない。
だって、沖田さんの家に行くなんて私の人生を揺るがす程の大事件だ。

それに今日はたくわんを買って来いって土方さんに・・・って、そんなこと今は関係ないじゃない!


「あ、あの・・・だったら自分の家に帰ります。そうすれば・・・」

「あのさ、少しくらい男心も察してよ」

「へ?」

「このハプニングを利用して君と親密になりたいっていう僕の魂胆、分からない?」


沖田さんは少し照れくさそうな表情で口を尖らせる。

あ・・・。
そういうことですか。


私は悩んだ。
ここで沖田さんのお誘いを断ってしまえば、もう二度とこんなチャンスはないかもしれない。

でも、今日はたくわんを・・・って、もうそれはいいから!!

私が決断できずにまごまごしていると、沖田さんは困った様な顔をして私の手を握った。


「そんな顔されたら、嫌われてるんじゃないかって思っちゃうな」

「そんな・・・!そんなはずないです!」

「・・・なら、いいよね?」


有無を言わせぬ口調でそう言いきった彼は、握った手にぎゅっと力を込め歩き出す。


「そこの大通りまで出たらタクシー拾うから、そんな格好で悪いけど少しだけ我慢してね」


そう言っていつも通りの魅惑的な表情で私を振り向き、にこりと笑って見せた。






タクシーに乗った私たちは、程なく彼の住むマンションへと辿りついた。
瀟洒な造りの建物に感心しながらきょろきょろしていると、エレベータはいつの間にか最上階のフロアに到着する。


「どうぞ」

「おじゃまします・・・」


緊張しつつ上がった家の中は、予想通り家具やインテリアもセンスが良くて、綺麗に片付いていた。
沖田さんらしい隙の無さというか、彼の男性としての完璧さを表すようなその部屋の様子に私は感動すら覚える。


・・・だけど、リビングに案内されてさりげなく辺りを見回した私は、ふと妙な事を感じた。

なんていうか、生活感のない部屋だな・・・。
確かに綺麗でチリ一つ落ちてないなんだけど、そこには何となく違和感があった。

例えば毎日暮らしていればその辺に放ってありそうなダイレクトメールとか、朝食の洗い物の痕跡とか、干してある洗濯物とか・・・。
それに隣の部屋にちらりと見えるベッドは、まるでホテルでベッドメイクされた直後のようにぴっちりと綺麗に整えられていた。

うーん・・・。

首を捻ってみたけど、でもその疑問に対する明確な答えなんてもちろん出ては来ない。
だから私は、単に沖田さんは非常に几帳面な男性なんだろうとそう結論付けた。


「はい、これ。着替えてきなよ。その間にスカート洗ってあげる」

「あ、はい・・」


洗面所に押し込まれた私は、仕方なく渡された部屋着っぽい洋服に袖を通す。
男物だから少し大きいけど、着られないと言う程ではない。

・・・これ、新品だ。
わざわざ気を使って新しい服を出してくれたのかな?
でもどう見ても沖田さんのサイズじゃない・・・。

私は背後にある洗面台を何気なく振り返る。
そこには当然のように石鹸や歯ブラシなどが置かれていた。

  


Posted by molieni at 11:08Comments(0)ねぬのぬねは

2015年05月15日

古い家の庭






秋は夕やけが美しい。
日が暮れるのも早い。あっという間に夕やけは消えてしまう。
秋の日はつるべ落とし、という古い言葉救世軍卜維廉中學がある。
つるべとは釣瓶のことであり、井戸から水を汲み上げるものだったが、井戸そのものが見かけられなくなった現代では、釣瓶という言葉も死語になりつつある。

大阪の祖父の、古い家の庭には井戸があった。
暗い井戸の底をのぞくと、深いところで水が銀色に光って見えた。そこへ釣瓶の桶を下ろしていく。光の水をかき回すように桶をあやつって水に沈める。重くなった桶卓悅化妝水を手繰るように持ち上げると、闇の底で光っていた水はただの澄みきった水に変わっているのだった。
ときには水桶の中に落葉が浮いていることもあり、葉っぱは水の光を吸ったように色づいて光っていた。

祖父は無口な人だったから、あまり細かい話をしたことはない。祖父と孫と無口な者どうしでは、なおさら話は進まないのだった。それでも、たまに祖父の家を訪ねることがあると、祖父はまるでぼくの影のように、ぼくの側にいることが多かった。
なにか話をしようと思うのだが、どんな話も話す前にすでに伝わっているよう噴射飛航で、言葉にならないものがいっぱいあって、それを整理して言葉にすることが、若かったぼくにはできないのだった。

秋の夕焼け鎌を砥げ
そんな言葉も、祖父が発した数少ない言葉のひとつだったかもしれない。祖父は百姓だったから、空の夕やけを見て翌日の稲刈りの準備をしたのだろう。
井戸もなくなり田んぼもなくなって、いまでは祖父の家もすっかり遠くなってしまったけれど、遠いからこそ夕やけのように、遠くで美しくかがやいて見えることがある。  


Posted by molieni at 10:19Comments(0)

2015年05月13日

動きが鈍いが





鹿の子が 舞台裏の通用口に戻ると、 囃子方(はやしかた)の 権佐(ごんざ)が居た。
 太っているせいで、 万事 動きが鈍いが、 耳聡(みみざと)い。
 音に気づいて 様子を見に出たのだろうuniversity scholarship

「何があったんだい」
「うん」 と生返事を返して 通り過ぎる鹿の子を、 あきれたように目で追い、
 戸締りを確かめると、 首をかしげて呟いた。
「……狐にでも 化かされたのか」

 ぼんやりと筵に座り込んだ鹿の子を見て、 都茱が 藤伍を呼んだ。
「鹿の子、 何があった。
 悲鳴が聞こえたようだが、 怪我(けが)は無いか」
「怪我?  ……ああ、 あたしは 大丈夫」

「怪我は無くとも、 大丈夫には見えないねえ。 何があったのか 話してごらん」
 藤伍と都茱が かわるがわる問いかける。
「うん」
 鹿の子は ぽつりぽつりと話し出した。

 他には言うな といわれたが、 この二人は別だ。
 親と同じなのだから 他人ではない。
 順を追って話したが、Carpet Cleaning HK
 何がいけなかったのか どうすれば良かったのか、 さっぱり分からなかった。

「可哀想にね。 だけどね、 鹿の子には どうにも出来なかったろうさ。
 身内らしき人たちにも どうにも出来なかったんだろ。
 ひよっこの軽業師なんかにゃあ 手に余る。 気に病むんじゃないよ」
 都茱が言った。

「狐にでも とり憑(つ)かれたのかねえ」
 藤伍と都茱の後ろから、 権佐がとぼけた口調で 口をはさむ。

「いや、 違うな。 『心の病』 って言ったんだろう。
 その人たちには、 そうなった心当たりが あるんだろうよ。
 鹿の子のせいじゃない。 寝ろ」
 藤伍が きっぱりと締めくくった。Tai O Cable Car



 翌日、 藤伍と都茱と大男のガジは 舞台に仕掛けを作るといって残り、
 後の五人で 客寄せのため、 町を練り歩いた。
 田畑は きれいに手入れされているが、 家々は 田舎じみて粗末(そまつ)に見える。
 どれも同じような造りだから、 粗末というより このあたりでは それが普通なのだろう。

 そんな村の中を、 権佐が太鼓(たいこ)を打ちながら 興行を知らせて回った。
 鹿の子と隼人が 時折とんぼを切って見せる。
 人々の反応が良いのか悪いのか 今ひとつ 分かりにくいが、
 一行が通りかかれば みな手を止めて 振り返るところを見ると 興味は持ったようだ。

 日暮になって戻った時には、 あたりが夕陽に赤く染まって、
 舞台裏の 疎(まば)らな雑木林が  昨夜の月明かりで見た風景とは まるで違って見える。

 鹿の子は 夢でも見ていたのかと 不思議な気持ちになった。
 本当に あの人は 落ちてしまったのだろうか。
 いまさらながら 気になってくる。
 気がつけば ふらふらと 谷に向かって歩いていた。
 草木が途切れる。 その先が 切り立った谷になっているのだろう。

 枝が揺れた。
 驚いて振り向くと 男がいた。
 一人ではない。 いつの間にか 数人に取り囲まれた。

「鹿の子…… とか申したな」
 念を押されて、 小さくうなずいた。  


Posted by molieni at 11:51Comments(0)

2015年03月30日

笑顔に出会った





蕎麦は白かった。殻をAmway傳銷入れてないからだそうだ。
つなぎも入れないという。
蕎麦粉100%。
「クセがなくて、さっぱりしてます。
東京でよくある、黒い、コシのしっかりした、
風味も強い蕎麦が好きな方には物足りないでしょうが」
卑下しているのではなく、言い訳がましくもなく、
淡々と奥さんが言う。
その言葉どおりコシは強くない。
しかし、スルスルと入る。
蕎麦のタネを蒔き、育て、収穫安利傳銷し、挽き…の全工程を
独りでやっているのだそうだ。
聞くほどに蕎麦がおいしくなる話だった。

パリパリの天麩羅は奥さんが揚げたものだ。
海老が2尾。ナス、木の芽、大葉など。
海老以外は自家製。
「この夏はうちで作ったキャベツやトウモロコシも売ります」
とのことで、半農半商方針というところか。
帰りがけに、
「ご主人にお礼を伝えてください。おいしかったです」
と言うと、奥さんがそのご主人を無理やりレジまで
引っ張って来た。
直接お礼を言うと、煮くずれたジャガイモみたいに笑った。
心から嬉しそうだった。
久々に他意のない大人の笑顔蟲草に出会った。
妻が表の花々を褒めると、
「さしあげますよ。こんどいらしたとき、
もしタネができていたら」
そう言って、なんとなく奥へ引っ込んでしまった。
頭を下げるでもなく、別れの挨拶をするでもなく、
照れた子どもがもそもそと隠れるように。  


Posted by molieni at 17:06Comments(0)ぬぬのね

2014年10月21日

電機が超優良


最近と言っても実はこれ先月に発表されてたみたいですね。

2012年はワタミ、2013年は東京電力、そして2014年はヤマダ電機らしいです。

まぁ3年間でブラック企業の存在がかなり多く人に知られたことはいいことだと思います。

アベノミクスでほんの、ほんの少しだけ景気が上向いた時にワタミやすき家が人手不足になったのはまさにこの言葉が世の中に知れ渡った結果だと思います。

ただ、そこまでは良かったと思うんですけどなんかもう3年目にしてこれがただのイベントになってる気がするんですよね。

結局ブラック企業というのはワタミや東京電力やヤマダ電機が超優良企業になったとしても問題は解決しない。

さらに言えば現在日本にある全てのブラック企業が超優良企業になっても解決しない。

その理由は前に書いたコチラの記事を読んでください。

いつも同じことを書いてる気がしますが結局ブラック企業もデフレから脱却しない限りは無くならない。

ブラック企業大賞がそのきっかけになればいいと思うんですけどなんかただの吊るし上げになってる気がするんですよね。

解決する気がないと言うか毎年どこかの企業を選んでそれで日頃の不満を解消してるだけの気がするんです。

そうしているうちに政府は外国人労働者などを積極的に受け入れようとしています。

このままでは確実にデフレが続きますし、デフレが続くと言うことはブラック企業の質も量も悪い方向に行くと言うことです。

もうそろそろ本格的にデフレというフィルターを通してブラック企業問題を考えないと日本人はブラック企業ですら働けないようなとんでもない事態になる可能性があると思いますね。
  


Posted by molieni at 15:31Comments(0)ぬぬのね
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